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ヘッドライトの黄ばみを安く簡単に取る方法 | ハリアーのヘッドライト磨き

ヘッドライトの黄ばみ除去

長く乗った車で気になる劣化がヘッドライトの黄ばみ。時間の経過とともにヘッドライトの黄ばみは悪化して、車を古く見せる一因でもあります。洗車しても落ちないヘッドライトの黄ばみを、安く簡単に取り除く方法をお伝えします。

黄ばみ始めたハリアーのヘッドライト

曇ったヘッドライト全体像

新車で購入したハリアーですが、さすがに10年も乗り続けるとヘッドライトの黄ばみと曇りが目立つようになってきました。ヘッドライトの中のプロジェクターは何とか形が分かりますが、ハイビームのハロゲンランプはよく覗き込まないと見ないほど全体的に白く曇り、ヘッドライトの上部から黄ばみが徐々に進行してきています。

曇ったヘッドライトのアップ

最初はヘッドライトにも塗ったボディーのコーディング剤やワックスの汚れかと思っていましたが、洗車しても曇りが取れませんし、白い曇りがやがて黄ばんだ曇りへと変化してきたので、汚れではなくヘッドライト表面の劣化であることに気が付きました。表面を手で触ると、かなりザラザラしています。

ヘッドライトが黄ばむ原因

黄ばみが進行しているヘッドライト

ハリアーに限らずヘッドライトは時間の経過と共に黄ばみます(特にトヨタ車は黄ばみが酷いような・・・)。その原因は、ヘッドライト表面のコーティング剤の劣化で、コーティング剤を劣化させる原因が紫外線であると言われています。また紫外線の他に熱の影響もあるようですが、光源がHIDやLEDであれば発熱は少ないので、ヘッドライトが点灯することによる熱の影響は低いと思われます。むしろ普通に太陽光が当たることによる熱と紫外線が相まって、ヘッドライト表面のコーティングの劣化を進行させるのでしょう。

意外と硬いヘッドライトのコーティング

ヘッドライトの黄ばみを落とす方法として、何となく情報として耐水ペーパーで研いだのち、クリア塗装を施すような方法が頭の片隅にありましたが、作業が大掛かりになって面倒だし、汚れを落とすのであればコンパウンドで磨けばいいのでは?との考えから、身近にあるコンパウンド類を試してみることにしました。

まず最初に試したのが、プラスチック製品のちょっとした小傷を消すプラスチッククリーナー。かなり以前、メーターの透明なカバーの傷消しのために買ったものです。ヘッドライトのポリカーボネイトは同じ樹脂だし、まずは手始めにプラスチッククリーナーで磨いてみましたが、まったく歯が立たずヘッドライトは曇ったまま。

次に試したのがボディー用のコンパウンド。ボディー表面のクリア層を平滑する研磨力に期待しましたが、これもまったく磨ける様子がみられず・・・。仕上げ用ということもありますが、ボディー用のコンパウンドで磨いても曇りが取れないことで、ヘッドライトのコーティングは想像以上に硬いことを実感。そこで我が家にある最も強力な研磨剤を試してみることにしました。ピカールです。

黄ばみ落としピカール

知らない方へ説明すると、ピカールとは金属を磨く時に使う超強力な研磨剤(コンパウンド)です。真鍮や銅など軟らかい金属であれば、ピカールで磨くと表面がピカピカになる最強のコンパウンドです。一般的にプラスチックなどの樹脂をピカールで磨くことはしないと思いますが、あまりにもヘッドライトのコーティングが硬いので試しに使ってみたところ、これが効果てきめんでした。

ヘッドライトの黄ばみをピカールで落としてみた

ヘッドライトを磨く前
ヘッドライトを磨いた後

上の写真がヘッドライトをピカールで磨く前と後の比較になりますが、その違いは一目瞭然です。表面の曇りと黄ばみが綺麗に落ちて、ヘッドライトの透明度が見違えるほどに復活しました。

透明度が復活したヘッドライト
ヘッドライト内部のリフレクターの様子

内部のリフレクターやプロジェクターの形状がはっきり見えるようになりました。表面に傷がつくこともなく曇りと黄ばみが綺麗に落ちて、ヘッドライトの透明度が復活しました。これだけ透明度が上がると、ヘッドライトが明るくなるかと期待しましたが、車内から変化が分かるほどの違いは感じられませんでした。

ヘッドライトをピカールで磨く前後比較

ヘッドライトを磨く前と後

助手席側のヘッドライトがピカールで磨く前。運転席側が磨いた後のヘッドライトです。磨く前の助手席側は、いかにも年月が経ったヘッドライトという印象を受けます。車を綺麗に見せるポイントはいくつかありますが、ヘッドライトの透明度も車を綺麗に見せるポイントであることが分かります。

ピカールで磨くさいの注意点

ピカールは研磨力が非常に強いコンパウンドです。間違ってボディーをこするとクリア層を大きく削り取ってしまう可能性があります。そこで作業時はボンネットを開けて作業すると、誤ってボンネットを磨くことがありません。一方でフェンダー側は厚手のマスキングテープなどでしっかり養生して、ピカールが付いたウエスでボディーをこすらないよう保護する必要があります。

研磨後のコーディング

ピカールで磨いたヘッドライトの表面はなにも保護されていない状態です。2~3ヶ月もすると再び曇ったり黄ばみ始めるので、研磨後にヘッドライト用のコーティングを施すことで、長期間クリアーで綺麗な状態を保つことができるでしょう。ヘッドライトのコーティング剤は様々なメーカーから販売されていますが、いま気になっているのがWAKO’S(ワコーズ)のヘッドライトハードコート復元キット HC-Kです。WAKO’Sといえば、プロ用ケミカル類のメーカーなので、いずれ試してみようと思います。

記事のまとめ

ピカールはあまりにも磨く力が強いので、コーティングが硬いとはいえ、ポリカーボネイトのヘッドライトをピカールで磨くことに対して若干の不安がありましたが、いざ磨いてみると傷つくこともなく十分な透明感がよみがえり、納得いく仕上がりになりました。新車にはお勧めしませんが、ある程度年月が経過し、すでに目に見える劣化が進み、黄ばんでいるヘッドライトには効果的であると思います。ヘッドライトの透明感が復活したことで、ハリアーが若く綺麗に見えるようになりました。

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