埃だらけのヘッドカバー…黒樹脂本来の艶をよみがえらせる
屋外に車を止めていると、ボディーだけではなくエンジンルーム内にも砂埃が溜まってしまいます。普段から洗車のたびにエンジンルーム内を水拭きして綺麗にしていましたが、しばらく洗車する間が開いてしまったことで砂埃が溜まり、エンジンルームは大変な惨状に。これまでは水拭きで済ませるだけで、時間をかけて綺麗にしたことがなかったので、ヘッドカバーを取り外してクリーニングを行うことにしました。
意外と簡単で誰でもできる、エンジンヘッドカバーの取り外し
自宅の駐車場は屋根がなく地面も砂利なので砂埃がまいやすく、洗車をしても数時間でボディーがざらついてしまいます。エンジンルームはボディーと違って、雨で砂埃が流れ落ちることがないので、掃除を怠ると砂埃が溜まってしまい、特に黒の樹脂パーツは真っ白になって、ヘッドカバーはご覧のありさまです。
ヘッドカバー以外にも、エアクリーナーボックスやヒューズボックス、バッテリーにも砂埃が溜まっています。水拭きで綺麗になるものの、砂埃が取り除かれるだけで黒樹脂本来の光沢が出るまで綺麗になるわけではありません。そこで今回は、ヘッドカバーは取り外して洗浄。その他の部品も簡単に取り外せる部品は取り外して洗浄し、乾燥後にシリコーンスプレーで表面を仕上げてみることにしました。
エンジンヘッドカバーの取り外し
エンジンのヘッドカバーは、カバーの表面に見えている袋ナット2ヶ所を二面幅10mmのボックスレンチで外すだけです。ヘッドカバーの裏側にウレタン?のような樹脂で形成されたスポンジが貼り付けてあって、そのスポンジが少し固着していましたが、軽くカバーを揺らすことで外れました。爪で固定されていることもありません。とても簡単です。オイルフィラーキャップは取り外す必要はありません。
袋ナットとボスが付いたワッシャーをそれぞれ2ヶ取り外しました。ヘッドカバーの取り付け穴にはゴムパッキンがはめ込まれていますが、落下することは無いので無理に外す必要はありません。
袋ナットとワッシャーにも汚れや錆が浮いているので拭き取ったり、黒のラッカースプレーを噴いてやると、エンジンに取り付けたときにより綺麗に仕上がるでしょう。
ヘッドカバーを取り外すと、エンジンヘッドには埃が溜まっていたので、掃き出しと水拭きを行いました。ちょっと触りたくない程の汚れ方に驚きました。
取り外したヘッドカバーをカーシャンプーを使って水洗いしました。ロゴやトヨタマーク周囲はブラシを使うと、細かな隙間まで綺麗に仕上がります。ちなみにカーシャンプーは「洗車の王国」のボディークリンを使っています。中性なので、ボディーや樹脂を傷めにくく、濃縮タイプなので汚れに応じてシャンプー液の濃さを調整できるのがいいです。
説明が前後しますが、ヘッドカバーの裏にはスポンジが貼られています。熱による影響を受けて茶色く変色していますが、破損は見られませんでした。カーシャンプーを掛けて軽くブラッシングしましたが、変色は落とせませんでした。ブラシでこすると細かくちぎれそうなので、軽く押し洗いにとどめました。
水洗い後はスポンジにたっぷり水がしみ込んでいるので、水分が抜けるまで乾燥させました。横に倒したままだと水が抜け難いので、立てかけた状態が良いと思います。ヘッドカバーの内側にはイグニッションコイルが収まるので、確り水分が抜けてから取り付けた方が良いでしょう。
シリコーンスプレーで拭き上げると黒樹脂パーツ本来の光沢が復活。
一晩乾燥させたのち、ヘッドカバーへシリコーンスプレーを塗布して、乾いたウエスで拭き上げました。シリコーンスプレーの塗布量を多くすると表面の光沢が増しますが、私はテカテカした光沢が好きではないので、サッと一吹きして、艶無しの光沢感程度に留めました。
トヨタのマークと「VVT-i」のロゴはシルバーで塗装されていましたが、経年劣化と今回の洗浄でだいぶ塗装が剥げてしまいました。私はこのままエンジンへ取り付けましたが、シルバーのペンでロゴとマークを塗って仕上げてもいいかもしれません。
綺麗に仕上げたヘッドカバーを再びエンジンへ取り付けました。位置決めに気を使うことは無く、すんなりと収まるので、ワッシャーと袋ナットで固定します。
その他、エアクリーナーボックスやヒューズボックス、リレーボックス、カバーや配管類など、水拭きして乾燥したのちにシリコーンで拭きあげています。部品へ直接スプレーするとテカテカしたり、ベトベトして砂埃が付きやすくなりそうなので、ウエスにシリコーンを吹きかけて拭きあげました。
今回使用したシリコーンスプレーは、ワコーズのSLシリコーンルブリカントです。ハリアーを購入した頃に買ったまま、あまり出番がなく工具棚の飾りになっていたものです。ゴム、塗装部、樹脂に対して安全で、無臭無害なので食品機械にも使える高機能なシリコーンスプレーですが、価格が高価なので購入するのであれば一般的な、例えばKUREのCRCシリコンスプレーで十分だと思います。
ヘッドカバークリーニングの総評
ヘッドカバーはもっと複雑に固定されているかと思っていましたが、調べてみるとナットを外すだけという簡単な取付け方法であることが分かり、今回分解清掃を行ってみました。こんなに簡単ならばもっと早くから行っていれば良かったです。
今回はヘッドカバーをはじめとするエンジンルーム内の清掃と艶出しを行いましたが、期待以上に綺麗になって満足しています。黒樹脂の部品は、エンジンルームに限らず、ワイパーが取り付けてあるカウルトップやドアの下、前後バンパーの下部など、多くの場所に使われているので、シリコーンスプレーが一本あれば多くの場所の艶出しと保護が行えそうです。今後は洗車アイテムの一つに加えたいと思います。
作業時間 | 20分程度 |
ヘッドカバーの取り外しと洗浄は20分もあれば終わりますが、ヘッドカバーの乾燥に時間が掛かります。 |
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難易度 | ★☆☆☆☆ |
必要な工具はボックスレンチ一本。難しい作業はありません。 |
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満足度 | ★★★★☆ |
黒樹脂部品の艶が復活して綺麗になり満足しています。エンジンルーム以外の樹脂部品に対しても施工したくなります。 |
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