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ハリアーのヘッドライト黄ばみ除去:3Mヘッドライト用レストアキット

ヘッドライトコーティング
Preface

ヘッドライトの黄ばみを除去して、レンズの透明度を復活させたい

車の外観を見たときに、「古い車」という印象を抱く場所がヘッドライトだと思います。洗車では落ちない黄ばみや曇りは、時間の経過とともに酷くなるばかりで、古い車の象徴のようです。これまではピカールを使って黄ばみを除去していましたが、磨いただけではすぐに黄ばみ始めるので、クリアーな状態は長続きしません。そこで根本的に黄ばみと曇りを落としたうえで、劣化を防ぐヘッドライトコーティングを施すことにしました。

Chapter01

黄ばみが目立つハリアーのヘッドライト

黄ばんだヘッドライト

施工前のヘッドライトの様子です。透明度は悪くないのですが、黄ばみが目立ちます。気が付いた時にピカールで磨いていますが、時間が経つと黄ばみ始めます。やはりヘッドライトが黄ばんだ車は古く見えてしまいます。

ヘッドライトの黄ばみ

上から見ると黄ばみの酷さが際立ち、かなり恥ずかしいレベルです。この酷い黄ばみがどの程度まで綺麗になるのか、施工が楽しみです。

Chapter02

ヘッドライト用レストアキット3M 39174を使用

39174パッケージ
39174パッケージ裏面

ヘッドライトのコーティング剤は、様々なメーカーから販売されていますが、数あるアイテムの中から今回は、3Mのヘッドライト用レストアキット 39174 を選びました。

最終的に最も綺麗に仕上がるヘッドライトのコーティングは、クリアースプレーによるトップコートだと思いますが、スプレーを使ったトップコートは車体を養生するか、ヘッドライトを取り外す必要があります。手間もかかりますが周囲に車が止まっている駐車環境なので、そもそも溶剤系スプレーが使えないことが、コーティングを施さなかった理由です。

一方、3Mの39174は、コーティング剤をしみこませたシートをヘッドライト表面に滑らせて塗布します。そのためコーティング剤が周囲に飛び散る恐れがないので、養生など塗布に要する手間が大幅に省ける手軽さが、購入の決め手となりました。

39174キット内容

施工に必要なアイテムがワンセット

  • 3MトライザクトフィニッシングディスクP1000【1枚】
  • 3MトライザクトフィニッシングディスクP3000【1枚】
  • 3Mヘッドライト用クリアコーティング剤【2パック】
  • 3Mフッキットオレンジフォームパッド【1個】
  • 3Mマスキングテープ【1巻】
  • ディテーリングクロス【1枚】
  • ディスポーザブルグローブ【1枚】
  • 取扱説明書

ヘッドライト用レストアキット39174には、コーティング剤のほか、ヘッドライト表面を研磨するフィニッシングディスクをはじめ、作業に必要なマスキングテープやクロス、手袋までセットになっているので、これ一つで準備が整います。

3Mトライザクトフィニッシングディスク

3Mトライザクトフィニッシングディスクは、1000番と3000番がキットに付属しています。同じく付属品の3Mフッキットオレンジフォームパッドの片面がマジックテープになっていて、フィニッシングディスクを貼り付けて固定します。3000番はこれで削れるの?と思う程、研削面が滑らかです。写真の奥が1000番、手前が3000番のフィニッシングディスクです。

39174は販売が終了していますが…。

今回使用したヘッドライト用レストアキット39174は、販売が終了してしまい現在購入することができませんが、3MトライザクトフィニッシングディスクP3000とコーティング剤がセットになった39173、またはコーティング剤のみで販売されているプロ用38060が購入できます。

Chapter03

付属のマスキングテープを使ってヘッドライト周りを養生

ヘッドライト養生

ここから作業に入ります。最初に付属のトライザクトフィニッシングディスクを使って、ヘッドライト表面の黄ばみを落とすのですが、フィニッシングディスクがボディーに触れると傷を付けるので、付属のマスキングテープでヘッドライトの周囲を養生します。マスキングテープを別途購入する場合は、水を掛けながら表面を研磨するので、水が掛かっても剥がれず、またフィニッシングディスクが触れても破けない厚めのマスキングテープを選ぶと良いでしょう。

マスキングするとは言え、極力フィニッシングディスクがボンネットに触れることを嫌ってボンネットを開けて作業を行いましたが、水を使うのでボンネットは閉めたまま養生した方が良いかもしれません。

ヘッドライトマスキング

ヘッドライトの後端は先細りしている形状なので、ヘッドライト表面を研磨する際、フェンダーボディーにフィニッシングディスクが当たりやすくなります。マスキングテープが破れてボディーを傷つけないように、ヘッドライト後端の周辺は特にマスキングテープを厚く貼りました。

Chapter04

トライザクトフィニッシングディスクを使ってヘッドライトの黄ばみを落とす

トライザクトフィニッシングディスク

養生が終わったらヘッドライトの水研ぎ作業を始めます。水研ぎは粗研磨と仕上げ研磨の2回に分けて行います。まず付属品の「3Mフッキットオレンジフォームパッド」へ「3MトライザクトフィニッシングディスクP1000」を装着します。オレンジ色をしたパッドの片面がマジックテープになっているので、フィニッシングディスクの裏面へ押し付けるだけで固定されます。P1000のフィニッシングディスクを粗研磨。仕上げ研磨にはP3000を使います。フィニッシングディスクにも適度な弾力性があるので、ヘッドライトの形状になじみます。

黄ばんだ削りカス

ヘッドライトに水を掛けて濡らしたのち、フィニッシングディスクを軽く押し当てながらヘッドライトの表面を滑らすように削ります。しばらくすると水と混ざった黄色いドロドロした削りカスが出てきます。この黄色いドロドロがヘッドライト表面の黄ばみなので、丁寧に研磨して黄ばみを落とします。

ヘッドライト削りカス

フィニッシングディスクの滑りが悪くなったら、黄ばんだカスを水で洗い流して滑りを良くします。黄ばんだカスが出なくなって、削りカスが白くなったら粗研磨が完了した目安です。

粗研磨の研ぎむらをチェックする

粗研磨の目途を付けたら、削りカスを水で流して乾燥させます。ヘッドライトが乾燥するとレンズ表面全体が白くくすみますが、研ぎ残しがあると透明なままになっているので再度研磨するか、仕上げ研磨で研ぎ残し部分を重点的に磨きます。

研ぎむらのチェックが終わったら、仕上げ研磨を行います。フィニッシングディスクをP3000に交換して、粗研磨と同じように水を掛けて研ぎます。粗研磨の研磨傷が薄くなり、レンズの透明度が増せば仕上げ研磨は完了です。仕上げ研磨は、はっきりとした研ぎ終わりの目安はないので、一旦乾燥させて研ぎむらや研ぎ残し、深い傷がないか確認しながら、目途を付けると良いでしょう。

ヘッドライト粗研磨
粗研磨(P1000)
ヘッドライト仕上げ研磨
仕上げ研磨(P3000)

1000番のフィニッシングディスクで研磨するとヘッドライトが白く曇ります。特にヘッドライト表面が乾くと、研磨した研ぎあとがよく分かります。粗研磨で深い傷を入れてしまうと、仕上げ研磨で取り切れず傷が残ってしまう場合があるので、研磨する力加減に注意が必要です。

その後3000番で仕上げ研磨すると、レンズの透明度が上がりリフレクターの形が分かるようになりました。仕上げ研磨が不十分だとコーティング剤が傷を埋めきれず、コーティング後の透明度に影響を及ぼす可能性があるので、へッドライト全体を均一にムラなく研磨することが最終的に透明で傷なく仕上げるコツだと思います。

Chapter05

白く曇ったヘッドライト表面がすっきり透明に!ヘッドライトコーティング作業

3Mヘッドライト用クリアコーティング剤

ヘッドライトの表面が乾いたらヘッドライトのコーティングを行います。コーティング剤は2パック付属されているうちの、ひとつの封を開けてコーティング剤がしみ込んだシートを取り出します。(付属品のディスポーザブルグローブを使用することをお勧めします。)シートは折りたたまれていますが、広げずにこのまま使用します。【写真は使用後のシートです】

使用上の注意
  • コーティング剤は2パック付属されていますが、1パック目で左右両ヘッドライトの傷埋め。2パック目で左右両ヘッドライトの仕上げを行います。左右それぞれではありませんので注意して下さい。
  • コーティング剤は同じものが2パック付属しています。
ヘッドライトコーティング

折りたたまれたシートのエッジ部分をヘッドライトに軽く押し当てて、直線的にゆっくりと塗っていきます。シートにはコーティング剤がたっぷりと、ひたひたにしみ込んでいるので、強く押し付けると液だれします。また、コーティング剤は泡が立ちやすく、塗っている途中で手を止めるとその部分で泡が立ちます。そのまま固まると仕上がりに影響するので、泡が立ったらすぐに重ね塗りして泡を消した方が良いでしょう。

片側ヘッドライトの傷埋めコーティングが終わったら、そのシートを使って逆側ヘッドライトの傷埋めコーティングを行います。一つのシートで左右のヘッドライトに対して施工します。

傷埋めコーティング

1回目の傷埋めコーティングが終わって、10分程度乾燥した状態がこちらになります。説明書には「塗り直しによる修正はしないでください。」とあるので、書いてある通りに施工したら、酷いムラになりました。多少透明になりましたが全体的に白く濁ったままなので、本当に透明になるのか心配になってきました。

仕上げコーティング

塗り方を工夫して仕上げのコーティングを施工

10分程度乾燥させて、仕上げのコーティングに挑みました。傷埋め施工の経験を踏まえて、ムラになったら乾く前にすぐに塗りなおして、ムラのない均一な仕上がりを目指します。注意点は、ムラを直そうとシートの動きを止めると、動きを止めた場所で泡が立ったり、動きを止めたことでコーティング液が溜まってムラになるので、シートの動かし方(滑らせ方)に気を使いながら慎重に施工しました。

そして仕上げのコーティングを終えた様子が上の写真になります。周囲の風景がリフレクターに映り込んで、表面の様子が分かりにくいのですが、液だれや塗りムラもなく均一にコーティングできたと思います。心配した透明度も復活しましたが、全体的に白いくもりが微妙に残っているように見えます。

Summary

ヘッドライト黄ばみ除去の総評

黄ばみ除去したヘッドライト

ヘッドライトのコーティングを施したのち、3時間ほど経過した様子になります。施工前は黄ばみが酷く見るからに古い車でしたが、黄ばみは完全に落とすことができました。

コーティングを施したヘッドライト

上から見た写真が特に、施工前と施工後の違いがよく分かると思います。施工前は黄ばみによって、ヘッドライト内のリフレクターが全く見えませんでしたが、レンズの透明度が回復したことで、ヘッドライトの内部がはっきり見えるようになりました。

黄ばみ除去とコーティングの評価

これまではヘッドライトが黄ばむと、ピカールで磨いて黄ばみを落としていました。しかし劣化が進み、ヘッドライトが全体的に黄ばんだり透明度を失うと、ピカールによる手磨きでは限界がありました。今回の作業ではヘッドライトの表面を削ったことで、黄ばみについては完璧に落とすことができました。

一方、コーティングに関しては、新車のような完璧な透明度の復活に期待していましたが、全体的に白いくもりが残ったことで、完璧な仕上がりとはいきませんでした。研磨作業の良し悪しの影響があるかもしれませんが、コーティング剤の成分的な影響で白いくもりが出ているようにも感じています。いずれにせよ施工前に比べれば、黄ばみは完璧に落ちてレンズの透明度も回復して綺麗になったので、おおむね満足しています。あとは施工したコーティングが黄ばみの進行を遅らせて、どの程度クリアーな状態を維持できるのか、その耐久性を検証して見てみたいと思います。

コーティングの効果を高める一工夫

今回の施工を踏まえて、コーティングをより綺麗に仕上げる一工夫として、3000番のフィニッシングディスクで仕上げた表面を、さらに目の細かいフィニッシングディスクやコンパウンドで仕上げて、コーティング前の段階で透明度を高めておくこと。そしてコーティングが完全硬化したのちに、コンパウンドを使ってヘッドライト表面を整えると、さらに透明度が高まるのではないかと考えているので、次回の施工で試してみようと思います。

作業記録
作業時間 1~2時間

ヘッドライトの劣化具合や求めるクオリティーに応じて研磨時間が変わります。

難易度 ★☆☆☆☆

道具を使わない手作業なので難しさはありませんが、手先の器用さは必要かもしれません。

満足度 ★★★★☆

求めていた完璧な透明にはなりませんでしたが、満足できるクオリティーが得られました。

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