ハリアーインプレッション

 

トヨタハリアーのエンジン「2AZ-FE」をはじめサスペンション、ブレーキ、AT、パワステ、ABS、4WDシステムなどメカニカル部分をインプレッション

 

■エンジン■

 2.4リッター直列4気筒「2AZ-FE」エンジンは最高出力160PSと排気量にしてはスペック的に若干出力不足を感じますが、ロングストロークでトルク重視のエンジンです。平坦路を流すだけなら特に不満はありませんが、坂道や追い越し時など、1800キロ近い車重を加速させるにはもう少しトルクが欲しいところです。定速走行中は静かで振動もなく快適ですが、暖気後のDレンジアイドリング時などは「4気筒らしい」振動を若干感じます。しかしレギュラーガソリン仕様ということで維持費が安く済むので、通勤から週末のドライブまでオールマイティーに使用できます。ただ良くも悪くも4気筒なので、静かでパワフルしかも快適な「高級感」を求めるのであればV6の3リッター、3.5リッター又はハイブリッド車が良さそうです。

エンジンはかなり低い位置に搭載されていて、ボンネットとの間はだいぶスペースが有ります。

 

■オートマチックトランスミッション■

 ATは従来から一般的に使用されている遊星歯車とトルクコンバータを組み合わせた、シーケンシャルモード付き4速AT(3.5リッター車は5速)です。N→Dセレクト時、クラッチが繋がった際のショックが小さく、また走行中の変速時の滑り感も小さく、素早く変速が行われるにも関わらず変速ショックが少ない良く出来たATです。シーケンシャルモード使用時ギヤは固定されないので、Dレンジへ戻さなくてもゼロ発進時は1速に入ります。コンソール部にシフトレバーがあるので操作性は良好です。パドルやステアリングスイッチは有りません。
 自分がよくできていると思うのは上り坂及び下り坂での変速制御。車速が上がってもすぐに4速に入る事はなく、上りでは適度にエンジン回転を上げ、下りでもロックアップの制御と相まってマニュアル操作でシフトダウンしなくても適度にエンジンブレーキが作用し運転しやすいです。

シーケンシャルモード時にシフトレバーを前後へ動かした際にもう少し手ごたえが欲しいです。

 

■パワーステアリング■

 エンジン回転数感応型の油圧式パワーステアリングです。とても軽いです。車庫入れなどの際にも、手のひらでクルクルステアリングを回せるほど楽に扱えます。当然のように走行中も軽く扱え、全く車重を感じさせません。ただ走行中はもう少し操作感があったほうがいいように感じます。
 操作力が軽くすむ分、曲がりくねった山道を下る際など、スパッと切り込むような操作時に急激に車の方向が変わってしまう動きをします。車速感応型の制御にするか、油圧でアシストしているので、アシスト量を調整できるような機能が欲しいです。あまりの軽さに街乗りでは運転を怠けてしまいそうです。

ウッドの部分は冬場とても冷たくて触れません。

 

■サスペンション■

 最上級グレードの「AIRS」には電子制御エアサスペンションが装着されていますが、240Gは4輪とも一般的なコイルスプリング式ストラットサスペンションです。舗装状態がよくない荒れた路面でも、ゴツゴツした感じや細かな振動を拾うことも無く、しなやかでしっとりとした乗り心地です。マンホールを乗り越えた際も「トントン」という感じで突き上げ感もなく、硬すぎず、柔らかすぎず高級車らしい?乗り心地です。 高速道路での車線変更時や、山道の走行でもロール量が少なく安定して走ることが出来ます。今までスポーツ車ばかり乗ってきて、固めのサスペンションに慣れているので、乗り心地に関しては全く文句は有りません。(^^ゞ

コイルスプリング式のストラットサスペンション

 

■ブレーキ■

 フロントにベンチレーテッド、リヤにソリッドディスクブレーキを採用しています。ディスク径はフロント319mm。リヤは288mm。そのくらい大きくないと制動力を得られませんね。今まで見慣れた径ではないので非常に大きく感じます。
  初めて試乗した際は効きすぎの感も有りましたが、脚力の弱い女性でも問題なく操作できるほどブレーキは軽く操作できます。それゆえダイレクトさに欠けるので、ブレーキで車両の姿勢を変えたりシビアなスピードコントロールはしにくいです。
  緊急時のブレーキ時に確り減速できるよう、ブレーキアシストが付いているので、急ブレーキに不慣れな方でも安心です。走行中、危険を察知しブレーキペダルへ踏みかえるまでの時間は、どんな人でも大きな差はないようですが、急ブレーキに慣れていないドライバーは、強く踏み込めず、また踏み込み続ける事ができず結果的に制動距離が長くなってしまうそうです。これが一般のドライバーとレーシングドライバーの差ですね。ブレーキアシストはブレーキの踏み込み量などからドライバーの意思を判断し、急ブレーキ時にブレーキ力を大きくします。

フロントブレーキのキャリパーは非常に大きいです

 

■ABS■

 以前乗っていた車のABSは作動し始めると全く止まれず、ABSが作動したらペダルを戻していたほど性能が低かったので、最新式のABSは非常に頭が良く感じます。車重の影響かABS作動中は制動距離が長くなってしまっているような感じを受けますが、雪道や凍結しているような路面で直進状態でABSが作動しても、左右に乱れることなく安定したまま確り減速します。ただ左右で路面状況が異なる状況、例えば片側が凍結路面、片側がアスファルトの乾燥路面などでABSが作動すると、あらぬ方向へ飛ばされそうでチョッと怖いです。ただこの現象はハリアーに限ったことではないと思います。
 普段の走行においてABSが作動することはそれほど有りませんが、ABSが作動しても安心してブレーキペダルを踏み込める、頭のいいABSです。

ABSのモジュレーターです。とても小さいですね!

 

■4WDシステム■

 このグレードにはVSCが付いていないのでトラクションコントロールもなく、全て機械的に作動するオーソドックスな4WDシステムです。前後駆動力配分が常時50対50なので、雨の日に濡れた路面を高速で走っても安定性は良いようです。前後輪をつないでいるセンターデフの作動制限はビスカスカップリングで行いますが、左右輪の作動制限はデフにLSDがないので、滑りやすい路面では方輪が滑ると逆輪も役に立たなくなります。スペック的にチョッとひ弱な印象を受ける4WDシステムですが、実際雪道を走ってみるとやはり走破性は非常にいいです。特にゼロ発進時は路面状況にもよると思いますが、圧雪路ではスタッドレスとの組み合わせは、アクセルコントロールにそれ程気を使う必要はないでしょう。
  もちろん4WDといえども滑りますが、直進時はリヤが踊ったり、フロントが外へ逃げたりすることは無く、真横へスライドするような独特な滑り方をします。走破性が良い分スピードの出しすぎに注意が必要ですね。走るけど止まりにくい。雪道ではこのことを意識して走らないといけませんね!

緊張を強いられていた雪道の運転も、とても楽しくなりました。

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